ニュージーランドの話
旦那が、1か月程、海外に行こうかなと言い出している。
目的は英語である。
1か月も日本を留守にするなんて、仕事の都合上考えられなかったが、今期は大きく仕事形態が変わる予定で、冬位なら行けるんじゃないかと言っている。
うーん、、そりゃ確かに行かないより行った方が英語的にはいいとは思うけど、旦那の今の英語力で1か月程度海外に行っても、そんなに伸びるかなぁと私は思う。
一応旦那にはこれまでも、英語を身に付けたいという気持ちがあり、スピードラーニングをやってたり、私が簡単な英語で問いかけると、答えようとしてたりしていた。
(でも家庭内で英語を使うのは嫌らしい、、、理由は家でリラックスできなくなるから、だそうだ。)
スピードラーニング、車の中とかでいつも流してたのに、旦那的には効果ゼロだったらしいけど・・・(20巻まで家にあるけど)
まぁ、聞き流すだけで身に付くというCMの文言を信じちゃう旦那もどうかと思う。
多分何だかんだ言っても、ある程度は英語力が既にある人向けのものなのだと思う。
私には結構役に立ったし、、あぁこういう場面では、こう言うんだな~とか。
話が逸れるけど、旦那はとにかく努力をしないで手に入れたいという気持ちが強いらしく、スピードラーニングもだけど、ダイエット食品とかにもめっぽう弱い。
楽して痩せられるはずがないし、仮にあったとしても絶対別の面で体に悪いと私には分かってるけど、彼は、どこかに魔法のような方法があるはずだと信じているようだ。
寝具に関しても、旦那は素晴らしい寝具で寝れば快眠が得られると信じてるようで、よく寝具を買い替えたがる。
子供の成長と共に、寝具は買い足して行くものだと思うが、我が家に関しては旦那のお下がりで事足りる。(--;)
(旦那的にはマットはテンピュールが今のところベストらしいのだが、テンピュールは夏に極めて暑いという致命的弱点がある)
話を英語に戻すが、私は、学生時代に、オーペア(Au Pair)という形態で、ニュージーランドに滞在していた事がある。
3か月という短い滞在だったが、確かにこの経験により、私は英語が喋れるようになった。
初対面のネイティブと話すのは、相手がこちらを非ネイティブとして扱える人でないと難しいが、英語を母国語としない人と話す分には、それほど支障ない。
でもそれは、私に英語力の下地があったからである。
下地と言っても特別な事でなく、学校で勉強する英語がしっかり身に付いていて、読み書きが出来ていればOK。
正直文法なら、基本的な構文と、5W1H、助動詞、よく使う動詞の過去形を知ってる程度でイケると思う。(会話なら)
会話するだけなら、過去分詞とかほぼ要らない。過去形すら、頻出の不規則動詞以外はあまり要らない。
過去の事なら、yesterdayとかbeforeとか付けとけばいい。三単現のsも無視して差し支えない。
(もちろん余裕があるなら出来るに越した事ないが、あんまり複雑な文法使うと、今度は相手に通じないし、ネイティブにも変な顔される)
単語はなるべく知ってるに越した事ないが、英語を母国語とせず習ってる人なら、同じような単語を習って知ってるので、めちゃめちゃカバーしてなくてもそれなりに知ってれば、かなり通じ易い。
それに、読み書きと違って相手が目の前に居るのだから、分からない場合は聞き直せば、別の言葉で喋ったり、説明したりしてくれる。
子育てをした事がある人なら分かると思うけど、日常会話なら、ごく少ない語彙だけで暮らせる。
日常的に使われる、生活に必要な言葉は、ホント限られてる。
で、私はその時、午前中は現地で外国人を対象とした英語学校(めっちゃリーズナブル)に通ってて、午後は友達と過ごしたり、オーペアは、無料で家庭に滞在させて貰う代わりに、家事を手伝うものなので、家の掃除をしたり、子どもの相手(保育園の迎え)をしたり、夕ご飯を作ったり、していた。
ちなみに、オーペアは、女性ならかなりオススメの制度である。
家事と言っても、日本ほどの精度は要らない。
掃除機も、最初毎日掛けてたけど、どうやら週に2回程度で十分なようだったし、家事はなるべく簡単に済ます物と認知されてて、洗濯物は干さずに乾燥機で乾かすのが基本だったし、食洗器も、当時はまだ日本でもそこまで普及してなくて、しかも日本のは小さいけど、向こうのは業務用ですか?って位大きく、貯めておくことができて、便利だったし。
(これは派遣先の家庭によってかなり違うかもだけど、、、どうやら私が滞在してたお宅はお金持ちだったみたいで、シャワーの水とかも何も言われなかったけど、あまり使わないように言われる子も居るし、知り合いの子は、床が常に黒く汚れてて、冷蔵庫のチーズの中にゴキブリが入ってるお家に最初派遣されて、泣いたって言ってた。ただ、エージェントに言ったら、替えて貰えたらしい)
それに、家の中に入り込んで家事する訳だから、当然家族ともそれなりに会話する必要があるし、特に一番下の3歳の子との会話は、英語上達に役に立った。
小さい子は活舌が悪いし、そもそもネイティブの言葉はスラングも多く聞き取りにくいのだけれど(NZは訛りも強いし)、個人の独特の喋り方も、慣れると聞き取れるようになってくるし、特に子供は簡潔に喋るので、分かり易かった。
し、日本だと、他所の家庭に入り込んで、他所宅の育児の仕方とか生活スタイルとか目の当たりにする機会ってほぼないと思うんだけど、このオーペアの経験は、私がこの後、家庭を持って子育てする上で、大変役に立っている。
後は、英語学校も凄く良かった。
ここで国籍問わず、友達がたくさん出来たし、主に来てたのは、中国人、台湾人、韓国人、ブラジル人、タイ人、で、それぞれの国の子の民族性の違いも面白かったし(有り得ないと呆れる事もあったけど、きっと日本人にだって、彼らがそう思う部分はあるんだろう)、日本で嫌韓の空気があったり、中国人を嫌う風潮が感じられる時があっても、私は実際この時彼らと仲良く普通に会話を楽しんでた経験があるおかげで、変な先入観とか偏見から解放されているように思う。結局みんな、同じだよね、って。
旦那も、私が通ってたような英語学校には現地で通うつもりらしいのだけれど、私が行ってた当時、旦那みたいな年齢の人は居なかったけど、ちゃんと溶け込めるのかなぁ、、、まぁ、旦那なら何とか入り込みそうな気もするけど。
女の子はオーペアだったけど、男の子には、農場に住み込んで、羊とかの世話をする仕事があり、それを勧めた(おっさんの需要があるのか知らないけど(^^;))けど、旦那はそういう頑張りは嫌らしい。(そもそもvisa関係の年齢制限があったような気もする)
シェアハウス(個室に共同のキッチンが付いてる)も嫌らしいのだけれど、ワンルームマンションみたいなの借りちゃうと、他の人と会話する機会があるのかな?って思うけど・・・
私は、夜、英語学校で知り合った友達2~3人と、バー(ホントにバーで、フラッと中に入って、カウンターでドリンク頼んで、立ったまま会話とか楽しむ)に繰り出し、フレンドリーそうなグループを見付けては話し掛けて、ネイティブと英語で喋る機会を得るというのをやってたんだけど、ちょっと目立つ格好で歩いてるだけでも声掛けてきたりするし、まぁ向こうの人は全体的にフレンドリーだし何とかなるかもね、って言ったら、それは若い女性だったからだって返された。
まぁ、確かに旦那が、バーで突然話し掛けてきたら、ほとんどの人は警戒するかも。(--;)
でも確かに何か「しながら」は必要だよな~、魚釣りでもしようかな、とか言ってたけど、、
何にせよ、(ホントに行けるのか知らないけど)、行く気なら、もう少し英語の下地は必要だと思うよ・・・