My 3rd Life

それまでの私、こどもと私、これからの私。

ベルマークについて

イオンの黄色いレシートという制度をご存知だろうか。

特定の日にイオンで買い物すると、普段とは違う黄色いレシートを渡され、それを寄付したい団体用の箱に入れると、金額の1%がイオンより寄付(現物支給)されるという仕組みだ。

これを最初知った時、素晴らしい取り組みだなと思った。

イオンが勝手に寄付する事は簡単だろう。

でもわざわざこんな仕組みにする事で、自分たちが寄付という社会貢献を行っている事をアピール出来るし、消費者側は何も負担なく寄付に協力出来るため参加し易く、普段寄付には消極的な人にも、社会貢献を意識させる事が出来る。

特にイオンは子連れで買い物する事も多いので、子どもに寄付の事、ひいてはお金という物について話をする切っ掛けにもなる。

(子供は説教されると聞いてないけど、それなぁに?と自分が疑問に思った事に関してはちゃんと説明を聞く)

にしても、これレシートを団体毎に集計する作業とか、かなりの手間だし、団体ごとに集められた金額を管理して、支給する物資も団体毎に異なるだろうし(もしかしたら商品券のような金券なのだろうか??よく知らないが)、イオンよくやってるなぁと思う。

(学校もこの箱を設置させて貰ってるようだが、このレシートの集計作業については誰もやってる節がないので、イオン側でしてくれてるのだと思う)

 

さて、先のブログで触れたけど、私は小学校のPTA役員で、ベルマーク部の部長をしていた事がある。

部長だったので、ベルマーク説明会にも参加したし、どうせ関わるならベルマークについてよく知っておきたいと思って取り組んでいた事もあり、ベルマークに関しては、結構詳しい方だと思う。

やってみて思った感想は、本当に要らないなという事だ。

何となくベルマークって社会貢献っぽいイメージがあるが、ベルマークを集めて得をするのは、集めてる団体(私のケースならその学校)だけなので、特に社会に貢献してる訳でもない。

一応、集めたポイントを、ベルマーク運営団体から送られてくるカタログの中から選んだ商品に替えると、その購入(商品)代金の一部(5%だったかな?)が僻地の学校(など?)に募金されるため、社会貢献に繋がる、とアピールされていて、そのために何となく、社会に役立つもののようなイメージがあるのだと思う。

だが、募金先がごく限定されているし、購入して貰った企業が募金する5%(違うかも)も、そもそもそのカタログに商品を載せれる手数料として考えれば企業は損ないし、確かに社会貢献ではなるだろうけど、そんなにアピール出来るほど?と思わなくもない。

 

で、結局、ベルマークを学校などで一生懸命集めてるのは、その学校の資金源にしたいからである。

(これって、知ってる人には当たり前なのかも知れないけど・・・私は、何だかもっと社会貢献度の高い行為だと漠然と思っていたので、この事実に結構びっくりした)

なるほど、だからこんなに一生懸命集めようとするのか、と。

で、実際のところ、うちの学校では毎年、大体10万円弱集まるようだ。

思ってたより金額多くて驚いた、、、ベルマーク部員1人に対して、お茶代として千円ずつ支給されるため、年度末にそのお金でランチ会を開催するのが慣例なのだが、それを経費として差し引いても、それなりの額で、まさにチリも積もればなんだな、と思う。

 

が、そのために必要とされるお母さん達の負担は大きい。

仕事してる人は、部会の度に休んだりシフト調整しなきゃならないし、家でのベルマーク整理作業もある。

ベルマーク便りの印刷作業もある。

計算すると、部員1人当たり、6千円ずつ支払えば、ベルマークを一生懸命集計する作業から解放されるのだが、正直、それで一切作業しなくて済むなら、払う人が多いんじゃないだろうか。

というか、学校の世帯で割ってしまえば、年間300円に満たない額だ。

ベルマークの回収は廃止して、PTA会費を集める時に一緒に、ベルマーク代替金として300円集めれば済む。

 

だし、そもそもベルマークで購入するものって、予算つけて貰って買う程じゃないけど、まぁあるといいよね、みたいな微妙なものだ。

(古いメロディオンを買い替えたり、一輪車を買い増したり)

うちの学校、去年全クラスにクーラーが付いたし、今年、来賓がよく使うトイレには、ウォシュレットが1つ付いた。

正直、潤沢にお金を使えてるように見える。

学校の設備がよくなるのはいいのだけれど、一方で、ベルマーク収集整理の現場を知ってる身としては、何とも言えない脱力感がある。

 

最初ベルマーク部で活動する事になった時は、折角ベルマークに関わる事になるのだから、自分の子ども達にもその意義を伝えて、一緒に学べる事は学んで、派生して教えたり伝える事が出来るといいなと思っていた。

が、実際よく知ってみると、結局単に自分の学校のために集めてるだけなのだ。

特にそこに、子どもに力説するような内容はなかった。

一応、じゃどうしてベルマーク付けてる会社は得しないのにそんな事してるの?という話で、そりゃ広告になるからだよ、ベルマーク分、企業が募金する事になっても、それだけの広告効果があるからだって話が出来た位。

 

ま、小さい子が、ベルマーク見ると喜んで、慣れない手つきでハサミを何とか使ってベルマークを切り取って誇らしげに持ってくると、可愛いし、じゃ、集める日に持って行こうね!ってほのぼのするけど・・・

(でもこれが、整理が大変なので綺麗に切らないとダメだったりする(--;))

確かに家の中のベルマークを探して、切り取って集めるって、宝探しみたいで、そういう点では楽しめる部分もあるのかも知れない。

ただ子供ってすぐ飽きちゃうけど。

そもそもうちは生協の個人宅配やってる事もあり、ベルマーク対象商品が家に少ないから、余計意義を感じられないけど、家庭によっては、ずっとほのぼのしてるのかも知れない。。

 

とにかく、私はかつてベルマーク部の部長をしてたけど、部員さんの負担を減らすため、なるべくベルマークは子どもに学校に持たせないようにしています。(^^;)