My 3rd Life

それまでの私、こどもと私、これからの私。

子どもの娯楽の話

先日、幼稚園で七夕会という、歌やダンスを発表する会があった。

上の子達の時は、幼稚園で製作してきたり、お遊戯で踊ってても、よくできたね、可愛いなぁという感想だったけど、一番の下の子達だからか、何してきてもやけに感動する。

持ち帰った製作物を見ては胸が熱くなり、お遊戯見ては涙、である。

で、その七夕会では、キョウリュウジャーのLUCKEY STARという曲で踊ってて、とても恰好良かったのだけれど、そういえば、そろそろ戦隊モノも一度は見せておいてあげないとなぁと思った。

真ん中の長男にも、そろそろ、、と一度、当時の戦隊モノや仮面ライダーなど1度見せたのだが、彼はそういった番組が好きでなかったらしく、2度と見たがらなかったので、以来うちではソレ系の番組を観てないのだ。

というか、私がテレビを観ない事もあり、そもそもうちでは子供向け番組をほとんど観ないのだが。

(定期的に観てるのは妖怪ウォッチ位か、、でも妖怪ウォッチも最近はあんまり観なくなっちゃったけど)

 

長男が年中で幼稚園に入った年の、丁度今位の時期(もう少し後だったかな?)、クラスの子の腕を噛むという事件があった。

幼稚園から電話が掛かってきた時は驚いて、気性が荒めの子ではあったけど、噛むという行為自体、家ではしてなかったから(もっと小さい時に少ししてた事はあったけど)、ちょっとにわかには信じ難かったのだが、それも1カ所でなく、明らかに歯形が残って、5カ所程噛み跡があるというのだ。

幼稚園では先生が聞いても理由を言わなかったらしいのだけれど、私にはすんなり教えてくれた。

当時(今もなのかも知れないけど)、ドラゴンボールのカードゲーム(ドラゴンボール ヒーローズ)が巷で流行っていて、そのカードゲームの話を、知ってる?とその子に振られたらしく、それで「知ってない。」って答えてるのに何度も聞いて来たから、らしい。

なるほど、と。

自分は知らない、でも恐らく格好良くて素敵なものを相手は知っていてそれを持っているのに、自分は何のことか分からない、という状況が、羨ましく我慢出来なかったのだろう。

当時、ピカチュウのメダル?ゲームみたいのも流行ってて、それをみんな幼稚園に持って来たりするのに(そういうのが持って来れる緩い幼稚園だったのだ)、長男は1つも持ってなかったというのも、拍車をかけたのかも知れない。

母親である私は、そんなのくだらない、というか気にも掛けていなかったし、ましてや幼稚園でそんなの、早過ぎるという認識だったけど、長男にとって他の子が知ってる(もちろん全員じゃなかったのだろうけど)のに自分が知らない状況は耐え難かったのだ。

 

で、その時は、私も訳分からなかったけど、とりあえずイオンのゲームコーナーに長男を連れて行き(長女が情報を仕入れて来てくれたので)、一緒にそのカードゲームをした。

やり方が分からないので、並んでる男の子に聞いたら、逃げられてしまい、手探りでプレイを始めたら、状況を察してくれたらしい、常連っぽい大人の人達(めちゃカードを保有してて、、大人でも真剣にハマるものらしい)が、サッとカードを盤面においてくれて、1回しかプレイしなかったけど、3~4枚カードを貰って(ゲーム終了後、返そうとしたのだけれど、ダブってて要らないのでとくれた)5枚のカードをゲットし、しかもそのカードくれた人に説明もして貰って(テンパってたしよく覚えてないけど)、母としてもちょっと勇気要ったけど、息子はそれで満足した様子だったし、結局それは対応として良かったと思う。

というか、息子は余程嬉しかったらしく、幼稚園で、「ママとドラゴンボールのゲームをしたよ」という絵を描いてくれてました。

 

以来、親としては積極的に関わらせたくない、でも一定数の男の子の間で流行っているものに関しては、少なくとも1度は経験させて、どんなものか認識させておくように心掛けています。

その後どうかなと思いつつも、DSなどのゲーム機を購入する事になるけど、他の子よりプレイ時間が短かったり、制限があっても、とりあえず家にあるってだけでも満足みたいだし、それに一般的に熱狂を持って受け入れられるものがどんなものなのかっていう事を知識として持っておくのはある種の経験というか、それも必要な事なのかなと思う。

 

小さい頃TVゲームをほぼ禁止されてた弟が、大きくなってから廃人のようにゲームばかりしてたの見てる(その後ゲーム会社に就職・・今はもう転職したけど)し、旦那もテレビ好きが高じてテレビマンになってるし、親としては距離を置かせたい娯楽であっても、それなりの市場になってるものなのだから、一通りは経験させた方がいいのかなって、思います。