My 3rd Life

それまでの私、こどもと私、これからの私。

先物取引の話

先週の記事書いてた時に、そもそも何でネット証券口座開いたんだっけな~と記憶を辿ったら、そういえば最初は、先物取引をしようとしてたんだって思い出した。

懐かしい。

大学の1年生だったんだけど、バイトを3つとか掛け持ちしてて、でも仕送りあったし使う暇ない事もあって、お金も大して使わず貯金が溜まる一方で。

前に書いた、その後2年付き合ったやけに意識高い彼氏(当時はまだ付き合ってなかった)が株をやっていて、ついでに先物取引の話が出て、その3つのバイトのうちの1つは蕎麦屋さんだったんだけど(まかないが美味し過ぎてバイトとしては最長3年居た・・・最後の方は週1夕方3時間のみだったけど)、そこの店主が証券会社を脱サラして蕎麦屋を始めた人で、営業時間中(混んでない時間帯)に先物の営業の人が来る事があって、そこでも先物取引の話が出てたし(時期になると野球賭博の仲介の人も来てた)、その時の私には先物というのは旬なワードで、ちょっとやってみようと思ったのだった。

レバレッジが効くので危険な事も理解していたが、貯金のごく1部を使えば(最悪の事態が起きても貯金の範囲内で収まるように逆算して)問題ないと判断したし、胡散臭い、けど別に合法なら一寸やってみても面白そうというノリで。

後のYouTuberの人達の、やってみた、ノリと一緒な感じで。

 

蕎麦屋の店主には絶対に止めとけと言われたのでそちらの筋を頼る事は出来ず、その後に付き合う事になる彼氏に相談したら、弱小証券会社にコンタクトを取って営業の人と会う段取りを付けてくれて、しかも自分もその会合にアドバイザーとして参加してくれると言うので、向こうの営業の人2人と、4人で会った。

ただその、のち彼氏は、自分はその取引に関わらないし、面倒だから、偽名使いたいと言ってて、「そうだな、柿崎、柿崎って名前で呼んで」って言うので、その会合中、ずっと柿崎さんって偽名で呼んでた。

 

その会合では、もうそれ知ってますからみたいな説明を時間掛けて聞いた後、書類に判子とか押して、取引出来るように段取り取って、解散した。

相手の営業マン2人と別れた後、私はそれまでほとんど社会人と接する機会がなかった事もあり別に何とも思ってなかったけど、柿崎(仮名)氏は、ホントに使えなさそうなのが来たな~喋ってない年配の方なんて、途中ほとんど寝てたよね?先物の営業マンひどいな~って言ってた。

 

そんで、銘柄どうしようかな、季節物みたいのがいいかな、下がる局面でも買える(売れる)って便利だな~とか考えつつ数日過ごしてたら、その冴えない営業マンから電話掛かって来て、未成年だから後見人が居ないと取引出来ない、柿崎さんに後見して貰えないかと連絡来て、結局柿崎(仮名)は俺はならないと言うし、その話はそこで頓挫した。

電話で遣り取りしてる時、「柿崎さん、柿崎さん」って相手が連呼してて、もちろんこっちも柿崎って言ってるんだけど、ホントは全然柿崎じゃないし、しかも相手は多分柿崎氏を結構年上と思ってるみたいで(喋り方とか凄いおっさんっぽかったから)、そのちぐはぐさが可笑しかった。

誰だよ柿崎。

でその未成年だから・・・って話を、当の柿崎氏にしたら、何で営業マンなのに未成年出来ない事知らないんだよって呆れてた。

 

後に付き合う様になってから聞いたら、その時は、最初少し儲けさせて調子に乗らせた後、少し大きく損させて、社会勉強させようと思った、と柿崎(仮名)氏は言っていた。

 

で、株なら未成年でも売買出来るって事で、それで株をする事にしてネット証券口座を開いたのだった。

結局いくつか株を買って、そんなのもいいかなと手を出した2部上場株が、下がり続けて最後は消滅するという勉強代を払いつつ、結局相場を見たり色々考えるのが面倒だし、タイミング考えてソワソワして他の事が手に付かなかったり、私には株の売買は向いてないなと思って、もう途中からは年金代わりの投資信託だけしかしなくなった。

結婚して、家を買うタイミングで、全部現金にしたんだけど、その時円安だったかで海外資産が上がってて、勉強代分は十分回収できた。

結局個人が細々とやるなら、まず消滅しない銘柄を、とにかく長く保有し続けてれば、損はしないと思う。

あくまでも余裕資金で、使う予定のないお金の範囲内で。

使う期限が決まってると、下がってても現金にしなきゃならなくて、損する可能性があるけど、相場や為替は必ず変動するので、期限のないお金なら、下がってたらそのまま保有してればいいだけだから。

だし現金で持ってると、理論上はその価値は減少して行っちゃうしね。

まぁこんなの、わざわざ書くまでもなく、常識の範囲内だとは思うけど。