My 3rd Life

それまでの私、こどもと私、これからの私。

最初に就職した会社のこと

サーバー、プログラミング周りの話が出たので、就職した時の話を書こうと思います。

いわゆる氷河期だったみたいだけど、理系女子だった私の就職活動は順調で、一番行きたかった会社に就職が決まりました。

業種としては、当時流行りだった(?!)、ITコンサルティングみたいな会社で、ベンチャーだったのが、会社として急激に成長する時で、新卒採用をグッと多くして、私もその枠に入れて。

社長さんにカリスマがあり、熱い社風で、私はとても憧れて、、なので採用が決まった時はとても嬉しかったものです。

(もちろん採用面接では、どんなにこの会社に入りたいか、熱く語りました。)

 

最初に3か月の教育期間があり、この時期は全く業務はせず、ひたすら研修だけして貰いました。

というか後述するけど、この研修期間の終わりに私は会社を辞めちゃったんだけど。

 

その年度、その会社は100名近くの新卒採用をして、でも一気に100人は研修できないよねって事で、それを3つに分けて、私は真ん中の9月採用を選択、

9月を選ぶ新入社員は少なかったみたいで、10人程度の研修で、人数少なかった事もあり、かなり丁寧に研修して貰ったんじゃないかと思います。

私は実はパソコンをほとんど触った事がなくて(持ってもなかったし)、初日の研修は、偉い人の話と、WindowsOSのインストールだったんだけど、Windowsって会社だと思ってたけど、このCDに入ってるんだ位の認識で、インストール手順を、ふむふむと逐一ノートに書き込んでました。

10人程度の新人のうち、半分が理系で半分が文系、で理系の子達はプログラミングの研修なんてもう簡単過ぎるレベルだったみたいだけど、私は理系だったけど、プログラミング経験が皆無で、ほぼ文系枠みたいな感じでした。

Cのプログラミング研修の課題で、うるう年に関するコード(単純に4年に1回を判定するのではなかった気がする)を書いて提出ってのがあったのだけれど、私は計算式を作ってその計算結果を返すような関数を作ってて、できる子に、そういう時は普通はループさせるんだよって教えて貰って、目から鱗だったりしました。

 

感想文とか報告書みたいな、文章を書く機会も多くて、私はブラインドタッチは何とか出来るけど凄いタイピング遅い、な感じだったんだけど、研修期間が終わる頃には、めっちゃ早くなってました。

朝、当番の新人がスピーチをするんだけど、その感想を書いて新人全員にメールするってのがあって、最初の頃はその感想を書くのにもモタモタしてたけど、最後の方は、スピーチしてる最中から感想を書き始めて、スピーチ終わったら、すぐ感想メールする位の芸当が出来るようになってました。 

その位しないと、課題こなせない。(--;)

 

研修も佳境に入り、最後の方で、新人全員で1つのプロジェクトに取り組み、それを社内に向けて、研修成果として発表するという課題があり、私はインフラチームを選択。

メインじゃない、開発用サブマシンの環境構築やってみる?みたいな感じで(新人のうち出来る子がやっちゃえば簡単だったんだろうけど、やる気あるならと出来ない私が成長出来るように役割を振ってくれて、助言やアドバイスも逐一貰った)Linuxのインストール、DB(確かOracle、会社所有の)、Samba、javaプラットフォーム(何かのフレームワークを入れたような)、あと確かバージョン管理ソフト(CVSだったと思う)、よく覚えてないけど多分telnetサーバーも入れたんだろうなぁ、あとPHPも入れたような入れてないような・・・の、全て最新のものを入れるというミッションを貰って、それらの環境をヒーヒー言いながら入れてったのはいい思い出だし、あの経験がなかったら、今の私はホント、ないと思う。

給料は貰いながらの贅沢な研修で、、本当この研修には大変お世話になりました。

この研修を受けてなかったら、自宅で子育てしながらサーバー周りの事や社内システム作ったりは、出来てない。

 

ただ、スケジュールは本当ハードでしたけどね、、

期間中ずっとじゃないけど、ノリ的には、終電で帰って始発で出社、みたいな感じでした。

土日もなかったし(会社から強制される訳じゃないけど、課題をこなそうと思うとなかった)、圧倒的に睡眠時間が足りなくて、当時会社から1時間ほどの場所に部屋を借りてて、その乗る電車が混むし、(知らなかったけど)痴漢で有名な線だったらしく、睡眠不足だから、満員電車の中でつい立った(四方から押された)まま寝ちゃうんだけど、それで触られてても、寝る事の方が大事で、もう多少ならいいから寝る邪魔せんで~な感覚だったし、

私ゴキブリがすっごい苦手で、男の子を授かった時、あぁこれでこの子が大きくなったら、ゴキブリが家に出ても退治して貰えるってまず思った位なんだけど、会社から帰って、とりあえずベッドに倒れ込んだ時に、ゴキブリが床(の上に散らばってる資料の上)に動いてるのが見えたのだけれど、あ、ゴキブリだ・・・お休みなさい、、って寝ちゃった位、睡眠不足でした。

会社に泊まった事もあるんだけど、男の子は何も平気なのに、女の子は家に帰った方がいいとか、忠告がうるさくて、、

家に帰ると、往復2時間かかるから、その分会社で寝たいんだけど!

ただでさえ女子って、化粧とか身だしなみの事も言われて、それにも時間取られるのに。

まぁそんなこんなあって、結局睡眠不足によって引き起こされる精神の不安定さとか、結果出さなきゃみたいな重圧とか、あと、実はこれが一番大きな原因だと思ってる、組織に属する事の窮屈さとかで、研修終了直前に辞めちゃったんだけど、あの死に物狂いみたいな3か月は、私にたくさんの物を残してくれました。

やり遂げれば達成感もあったし、アドレナリンとか脳内物質もめっちゃ出てたと思う。

 

結局その後、社員数5人みたいな小さな会社に転職(最初はアルバイト)して、そこでも色んな事学べて、今の私があるんだけど、結局長々と書いて来て何が言いたいかっていうと、

学校出て初めて社会人になった最初の数年位、仕事に打ち込まなくて、どうするのかな?って事。

失敗が許されて、一番吸収できて、気力も体力もある時に、定時に帰る事を最優先、みたいなので、いいの?

お金を貰うだけのために働き続けるのって、どうなの。

子供達が大きくなって、とりあえず公務員に、、とか言い出したら、本当にガッカリなんだけど。

自分のやりたい事じゃなくて、人から頼りにされる事が貴方の強み、それを仕事にするといいよって言われたか読んだかして、ホントにその通りだなってそれも目から鱗だったんだけど、

人って1人では生きられなくて、他社との相対的な関わりの中で自分を見出すものだと思うんだけど、基本は、誰かの役に立って、感謝されると嬉しいって事、それが生きてるって事なんじゃないかと。

 

社会(自分を取り巻く周囲)に貢献出来る自分の何かを最大限にする努力をしないって、生きてるって、言えるのかな。

特に若い内は、自分が何者なのか、適性すら分かってなかったりするんだから、せめて目の前のタスクには全力で取り組むべきだって思うんだけど。

お金は、価値を円滑に流通させるための道具であって、後から付いて来るものだから、特に若い内は、あんまり気にしなくていいと思うんだけど。

先の安定なんて、分からないし。

私だって、最初に就職した会社でしっかり逃亡してるし、過労死するまで働けって訳じゃなくて、何ていうか、もう少し熱くてもいいんじゃないかな?